X Spaces のホストと共同ホストで、できることはどう違うか
X Spaces のホスト(作成者)と共同ホストの違い、スピーカーリクエストの承認は誰ができるのか、Bot を呼べるのは誰かを整理します。招待の仕組みと、権限が絡んで詰まりやすい場面もまとめます。
X Spaces を何人かで運営していると、「これは自分が操作できるのか」で止まることがあります。スピーカーリクエストを承認したいのに見当たらない、Bot を呼んだのに断られる、といった場面です。
役割が三つあり、それぞれできることが違います。
三つの役割
X Spaces の参加者は、権限の観点では三層に分かれます。
ホスト(作成者)
スペースを作った人です。X の API では creator_id として扱われ、一人だけです。途中で他の人に譲ることはできません。
スペースの終了、スピーカーの管理、共同ホストの指名ができます。
共同ホスト
ホストから指名された人です。API では host_ids に入ります。複数人を指名できます。
スピーカーリクエストの承認や、スピーカーのミュートなど、進行に必要な操作ができます。ただしスペース自体を終了させることはできません。
スピーカー / リスナー
話す権限があるのがスピーカー、聞くだけがリスナーです。どちらも進行の操作はできません。
リスナーはスピーカーリクエストを送れます。これを承認するのがホストと共同ホストの仕事です。
共同ホストはどう指名するか
共同ホストは、スペースの進行中にホストが指名します。スピーカーになっている人の中から選ぶ形です。
指名された人には招待が届き、承諾すると共同ホストになります。承諾するまでは共同ホストではないので、「指名したのに操作できない」という場合は、相手が承諾していない可能性があります。
長時間のスペースや、ホストが席を外す可能性がある場合は、早い段階で共同ホストを立てておくと進行が止まりません。ホストの回線が落ちたときも、共同ホストがいれば進行を続けられます。
Bot を呼べるのは誰か
コメ読み君のような Bot をスペースに呼ぶ場合、呼べる人が限られます。
コメ読み君は、そのスペースのホストまたは共同ホストだけが呼び出せます。リスナーやスピーカーが呼び出しの投稿をしても、参加しません。
これは意図した制限です。スペースの音声に third-party の音を流す操作なので、進行の責任を持つ人だけができるようにしてあります。
呼んだのに来ない場合、まず自分がホストか共同ホストかを確認してください。共同ホストの招待を承諾していない状態だと、X の画面上は運営側に見えていても、権限としてはスピーカーのままです。
読み上げ Bot の設定を変えられるのは誰か
Bot を呼んだあと、読み上げの設定を変える権限も同様に分かれます。
コメ読み君の場合、Space 全体に影響する設定はホストと共同ホストだけが変更できます。
| 操作 | だれでも | ホスト・共同ホスト |
|---|---|---|
| 自分の読み上げ音声を変える | ○ | |
| 全体の既定の声を変える | ○ | |
| 読み上げの速さ・音量 | 確認のみ | 変更 |
| 効果音の音量 | 確認のみ | 変更 |
| 会話待ちの切り替え | 確認のみ | 変更 |
| タイマー | ○ |
自分だけに効く設定は誰でも変えられ、全員に聞こえる設定は運営側だけ、という分け方です。
権限のないアカウントが変更を試みた場合は、その旨を返すだけで設定は変わりません。エラーにはならないので、「変えたつもりが変わっていない」ことに気づきにくい点に注意してください。
詰まりやすい場面
スピーカーリクエストに気づかない
リクエストが来ても、話に集中していると画面を見落とします。共同ホストを立てて、承認を分担するのが現実的です。
読み上げ Bot を使っている場合、リクエストが来たことを音声で知らせる機能があると、画面を見ずに気づけます。
ホストが席を外して進行が止まる
共同ホストがいれば続けられます。いない場合、スピーカーの追加ができなくなります。
終了できるのはホストだけ
共同ホストはスペースを終了させられません。ホストが落ちたまま戻らない場合、スペースはそのまま残ります。
鍵アカウントでスペースを開く
鍵アカウントの場合、Bot がフォローされていないと参加できない、といった追加の条件が付くことがあります。導入するツールごとに条件が違うので、配信を始める前に確認しておくと安全です。
運営の型
人数が増えるスペースでは、次の形が扱いやすいと思います。
- ホストは進行と話に集中する
- 共同ホストを 1〜2 人立て、スピーカーリクエストの承認を任せる
- Bot の設定変更も共同ホストに任せられるようにしておく
- 話す人が交代するタイミングで、読み上げのモードを切り替える
役割を決めておくと、「誰がやるのか」で止まる時間が減ります。権限の設計は、そのための下準備です。